投資知識が十分でないまま投資を開始した初心者・中級者にぜひ覚えてほしい。

(写真:takeuchi masato/PIXTA)
新NISAが始まり、日経平均株価は4万円時代へ。マイナス金利も解除され、経済や投資の環境は一変した。
『週刊東洋経済』4月6日号の特集は「株価4万円時代の『お金』超入門」だ。その道のプロ達を伴走者に、今こそ「お金」について考えよう。

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投資の初心者・中級者は、どういった用語を覚えていくと、リスクを抑えた取引ができるのか。例えば新社会人なら、給与やボーナスが入るようになり、株価も好調だと、その流れに乗り遅れると損だと思うだろう。
「その際は運用の目的を明確にすること。住宅取得資金や教育資金、老後の備えなど各ライフステージで資金が必要なので、『ライフプラン』の下、行動に移すことが大前提だ」
こう話すのは金融・資産運用の用語を挙げた、江戸川大学社会学部教授の杉山敏啓氏。資金使途が決まると、貯蓄や個別株、投資信託など、どんな手段でお金を増やせばよいかわかるからだ。
意味と仕組みを理解する
「税制優遇があるとはいえ、目先の資金を貯めるのにNISAは向いていないし、iDeCoは老後資産を増やすための制度。意味と仕組みを理解することで、適切に使うことができる」という。
勤労所得と金融所得も重要だ。勤労所得を元手にしないと金融所得は生まれず、投資にのめり込んでしまうと、本末転倒だ。
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