小室直樹の著作が続々と復刻されるのはなぜか 「伝説の学者」の主著から思考の根源に迫る
相次ぐ「小室本」の復刊
小室直樹の著作の復刊が続いている。
最初は2022年8月。小室の代表作2冊がほぼ同時に復刊された。
『ソビエト帝国の崩壊』(光文社未来ライブラリー)と『新装版 危機の構造』(ダイヤモンド社)である。『ソビエト帝国の崩壊』の初版本が刊行されたのは1980年。『危機の構造』は、さらに早く1976年。すでに半世紀近くが経過している。
復刊は、その後も続いた。2022年8月にビジネス社から『新装版 日本教の社会学』(初版本は1981年、講談社刊)、『新装版 日本いまだ近代国家にあらず』(初版本は1994年、クレスト社刊『田中角栄の遺言』)が復刊。
そして2023年3月には、徳間書店から『「天皇」の原理』(初版本は1993年、文藝春秋刊)、同年6月には、集英社インターナショナルから『日本人のための憲法原論 新装版』(初版本は2001年、集英社刊『痛快!憲法学』)、『日本人のためのイスラム原論 新装版』(初版本は2002年、集英社刊)が復刊された。



















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