「虫なんて大っ嫌いなのに…」美術学校卒女性がアース製薬で27年間《100種以上の害虫》を育てることになって知った、苦手な仕事との向き合い方

有吉立さんが語る、苦手な仕事と向き合うコツとは?(筆者撮影)
“虫嫌い”が、100種の「害虫」飼育を続けて27年
ゴキブリ100万匹、蚊とハエ10万匹、ダニ1億匹他、合わせて100種類以上ーー。
想像するだけでめまいを起こしてしまうようなおびただしい数。これらの虫を、年間を通して飼育している企業がある。「ごきぶりホイホイ」「アースノーマット」などでおなじみのアース製薬(本社:東京都千代田区)だ。
同社は、虫ケア用品(殺虫剤・防虫剤)市場で国内シェア率57.3%(※出典:インテージSRI+ 殺虫剤市場(園芸用殺虫剤除く)2024年累計販売金額シェア)とナンバー1を誇っている。虫が大量発生しやすい高温多湿の夏、同社の虫ケア用品を常備している家庭は多いのではないだろうか。
今回話を伺ったのは、同社研究開発本部 研究部 マイスターの有吉立(ありよしりつ)さん。有吉さんは1998年の入社時から27年もの間、アース製薬研究所(兵庫県赤穂市)の生物飼育施設で「害虫」の飼育に打ち込んできた。その数100種類。
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