海外勢がリードする大規模言語モデル(LLM)の開発競争に、日本勢が参戦する意義とは。ソフトバンクでLLM開発を担う新会社のトップを直撃した。
各所からグループの逸材を集めた
――独自のLLMの開発を進めています。
3500億パラメーターのLLMは、2024年中に完成させるスケジュールで進めている。一気に作り上げるのではなく、何回も違う処理をかけて、最終的に出来上がったものが3500億パラメーターになるというプロセスで、今はちょうどその第1段階が動きはじめたところだ。
もっとも、構想自体はかなり前からあった。ChatGPTが騒がれるようになる前から、「(2017年にグーグルが発表したAIモデルの)トランスフォーマーが出てきて、これからすごいことになるかもしれない」と話していた。
(LLMの独自開発を)実際に「やろう」と掛け声をかけたのはソフトバンク社長の宮川(潤一)だ。2022年11月にChatGPTが登場するよりも前だったと記憶している。これからソフトバンクがやるべきソリューションサービスの支えになるのはAIだ、という大きな目線の下で、今進んでいる生成AIをやるぞ、と。
――LLMの開発に活用できるような技術、人材をグループ内で抱えていたのですか?
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