有料会員限定

UUUMが没落しVチューバーが躍進した根本理由 広告の収益力低下「YouTube外で稼ぐ」がカギに

✎ 1〜 ✎ 26 ✎ 27 ✎ 28 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小

YouTubeビジネス界では地殻変動が起きている。

ホロライブフェスの様子
Vチューバーは動画で認知度を上げ、動画の外で稼ぐ。写真はホロライブフェスの様子(写真:Takashi Konuma)

特集「2024大予測|産業・企業編」の他の記事を読む

鳴動する政治。終息しない戦乱。乱高下する市況。その先にあるのは活況か、暗転か――。
『週刊東洋経済』12月23-30日 新春合併特大号の特集は「2024年大予測」。世界と日本の行方を総展望する。
週刊東洋経済 2023年12/23・12/30新春合併特大号(2024大予測)[雑誌]
『週刊東洋経済 2023年12/23・12/30新春合併特大号(2024大予測)』。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。定期購読の申し込みはこちら

ユーチューバー事務所最大手のUUUMが危機に直面している。2023年5月期決算では上場以来初めてとなる営業赤字(1.9億円)を計上した。

ユーチューブで「ショート動画」と呼ばれる短尺動画が普及し、長尺動画の再生数が減少したことが一因だ。

関係者によれば、ショート動画の広告単価は長尺動画の100分の1程度とされ、結果的にUUUMのアドセンス(広告)収益はジリジリと低下している。

UUUMはこれまでもアドセンス収入依存を課題視し、グッズ販売やタイアップ事業などのインフルエンサーマーケティング領域を強化してきていた。だが今回の赤字は、いまだにアドセンス依存の構造から抜け出せていないことを示している。

広告会社がTOB

8月には広告会社のフリークアウト・ホールディングスがUUUMに対するTOB(株式公開買い付け)を発表。創業者であり筆頭株主でもあった鎌田和樹前会長らが保有株式をすべて売却する形で9月にTOBが完了した。

UUUMは今後、フリークアウトの知見も活用しつつ、広告のプランニングなどを含めたインフルエンサーマーケティング領域をより強化する方針だ。

関連記事
トピックボードAD