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大成建設の相川社長が直球提言「ゼネコンは数が多すぎる」、事業領域の拡大を見据えたM&Aを積極化、東南アジアにも熱視線

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相川善郎/あいかわ・よしろう 1980年東京大学工学部建築学科卒業、大成建設入社。2013年執行役員、20年から社長(写真:今井康一)

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好業績に沸くゼネコン各社だが、その裏では急激な環境変化への焦燥が経営陣を突き動かしている。荒波を生き抜く「生存戦略」として、いかなる新秩序を形成しようとしているのか。東洋建設やピーエス・コンストラクションを次々と買収した大成建設の相川善郎社長を直撃した。

 

――M&Aを積極化する理由は?

売上高や受注を増やすには、M&Aでグループの社員を増やすことが一番重要だ。単体で見た場合、当社の社員は約1万人で、売上高が約1兆6000億円。これを1万人で2兆円にはできないため、M&Aでグループを大きくしないといけない。

M&Aの基本的な位置づけとしては、企業規模を拡大するためではなく、事業領域の拡大を見据えた事業変革のツールと考えている。佐藤秀とピーエス・コンストラクションの買収や、平和不動産への出資は、当社が不足しているものを補完する形だ。

もう1つは、当社の強みをさらに強くしていくこと。今回東洋建設を子会社化したのには、土木事業を強くするという意味もある。

東南アジアに焦点

――M&Aの対象は国内だけですか。

海外に目を向けると、当社は東南アジアで工事や開発を手がけており、現地法人をローカライズするために東南アジア系の会社をM&Aの対象とすることはありうる。

アメリカやオーストラリアでは工事を請け負っておらず、開発事業しか展開していない。アメリカの会社にM&Aをすることは基本的にない。売上高は大きいが、利益が少なく、あまり魅力を感じない。当社のほうが技術はあり、シナジーも大きくなさそうだ。

ハイリスク・ローリターンのM&Aをするつもりはない。

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