国内のM&A市場の隆盛が続いている。2025年に日本企業が関わったM&Aの合計金額は約36兆円で、これまで過去最高だった18年の約29兆円を大きく上回った。その背景には何があるのか。M&Aコンサルティングの老舗で、グループ会社ではM&A関連のデータベースを運営するレコフの、澤田英之・リサーチ部長に聞いた。
M&A市場の「3つのキーワード」
――現在のM&A市場を表現するキーワードは何でしょうか。
投資ファンド、上場企業、事業承継の3つ。これらに関連するM&Aが伸びている。
その1つとして、上場企業が買い手になるM&Aだけでなく、売り手となったM&Aも大きく伸びているのが最近の特徴だ。背景には、上場企業がグループの再編や事業構造改革を進める中で、子会社を売却する事例が増えていることがある。
同時に、東京証券取引所が資本コストや株価を意識した経営を要請したり、経済産業省がM&Aの行動指針を策定したりするなど環境が変化していく中で、企業経営者のマインドセットが変革されてきた側面もある。




















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