日系自動車メーカーの躍進とともに成長してきた自動車部品業界。自動車メーカーを頂点とする強固なサプライチェーンは、高品質かつ廉価な日本車の競争力の源泉になってきた。トヨタ自動車やホンダ、日産自動車といった特定の自動車メーカーと、資本関係も含めて深く結び付く部品メーカーは「系列」とも呼ばれ、その商慣行は現在も続く。
「作れば売れる」時代の終焉
日本車による海外市場の開拓が進んだこともあり、自動車部品メーカーのビジネスは高度経済成長期から2000年代にかけて拡大に次ぐ拡大で成長してきた。「自動車メーカーから任された数量をつくれば、売り上げが約束される」「日本車は長らく作れば売れる時代が続いた。非常に安定した事業環境だったことは間違いない」。大手部品メーカーの首脳らはそう振り返る。
そうした背景もあって、業界全体を見渡しても再編の動きは限定的だったが、潮目が変わったのは2020年ごろ。電子制御の高度化に加え、EV(電気自動車)や自動運転技術といった新たな技術の普及が現実味を増したためだ。部品メーカーの開発領域も拡大し、投資資金や高度人材の確保が従来以上に重い経営課題になった。



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら