グローバル企業の成長に欠かせないM&A。その効果をどうみるか。

株式投資を始めた個人投資家にとって、最も必要なのは決算書を読むスキルである。それはビジネスパーソンも同じ。『週刊東洋経済』6月8日号の第1特集は「決算書で儲ける!」だ。

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昨今、時代が変化するスピードはあまりにも速い。そして、その変化にうまく乗りながら企業は成長していかなければならない。企業にはたゆみない努力が求められるのである。
すべてを自らの手でつくり出す自前主義も企業努力の1つである。
しかし、経営にスピードが求められる現代では、企業買収を使って、成功している他企業を取得してしまうほうが合理的な企業努力ともいえる。M&A(合併・買収)をすることによって、他企業の目に見える有形資産だけでなく、ブランド・ノウハウ・技術・顧客との関係・有能な従業員など目に見えない資産も手に入れられるからだ。
効果は実行後にしかわからない
ただし、M&Aの実行は決して容易なものではない。というのも、M&Aの効果の有無は、M&A実行後にしかわからないためである。本稿では、拙著『タイパ コスパがいっきに高まる決算書の読み方』で紹介したM&Aの内容を更新して、M&Aの効果をいかに測定するべきか海外企業の例を題材に指標を紹介していく。
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