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財務3表がわかると投資もビジネスもうまくいく 公認会計士・税理士・簿記講師の南伸一氏が解説

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決算書の理解は、ビジネスパーソンにとって不可欠なスキルである。

財務3表の書類
(写真:genzoh / PIXTA)

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企業が作成する決算書の中でも、損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書の3つはとくに重要な決算書であり、財務3表と呼ぶ。

損益計算書は企業の経営成績を記した表。PL(Profit and Loss Statement)と略されることもある。

企業にとって利益を稼ぎ出すことが重要な目的であり、毎期、決算期ごとに経営成績を明らかにする必要がある。経営成績とは利益をいくら稼ぎ出すことができたか、あるいは、いくら損失を出してしまったのか、ということである。さまざまなタイプの損益計算書があるが、現在企業が公表しているのはほぼ以下のような形式だ。

①損益計算書(PL)

損益計算書上では、収益と費用の総額同士を比較して一度に利益を計算するのではなく、何段階かに分けて利益を計算する。それにより、株主や投資家、金融機関、取引先、税務当局といった決算書のステークホルダーに対して、有用な情報を提供する。

売上高から売上原価を差し引いて求められる売上総利益は、当該企業が提供する商品やサービスの魅力を示している。なお、売上原価は期首商品棚卸高に当期商品仕入高を足し、そこから期末商品棚卸高を引くことで算出される。

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