注目業界を徹底分析②円安と戦う100円ショップ セリア、ワッツ、キャンドゥの営業利益率に差

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シェア拡大には出店戦略と商品戦略とがかみ合うことが重要だ。

ビックカメラ池袋店の店舗外観
(写真:編集部撮影)

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小売専門店は商品を仕入れて店舗で販売することで利益を確保している。一般的に、決算年度でいかに既存店の収益を確保しながら、新たに出店してシェアを上げるかが、小売業の業績を伸ばすカギになる。日用雑貨から食品まで100円の品ぞろえを持つ100円ショップは、どう利益を出しているのか。ここでは業界第2位のセリアの決算を例に見よう。

まず、大まかな流れを把握するため、セリアの過去10年間の営業利益と店舗数を見ると、店舗数が増えるにつれて、営業益も伸びてきた。出店できなかった空白地域に積極的に出店して集客力をつけ、営業益は2016年度の151億円から2021年度には209億円にまで拡大した。

店舗数純増の一方、営業益が減る

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