吉野家、持ち帰り特化店「急拡大」の本質的変化 牛丼はテイクアウトを前提とする食文化になるか

✎ 1〜 ✎ 81 ✎ 82 ✎ 83 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
コロナ禍を経て、吉野家に「本質的な変化」が起きている(写真:Ryuji/PIXTA)
この記事の画像を見る(2枚)
吉野家が、2025年2月末までにテイクアウト専門店を、現状の5倍の160店に増やすと日本経済新聞が報じました。 一般に、テイクアウト店舗には店舗の面積や、人手が少なく済むなどのメリットがあるとされますが、筆者は同社に「本質的な変化」が起きつつあると指摘します。
新著買い負ける日本が話題を呼ぶ、調達のスペシャリスト・坂口孝則氏による不定期連載「世界の(ショーバイ)商売見聞録」。著者フォローをすると、坂口さんの新しい記事が公開されたときにお知らせメールが届きます(著者フォローは記事最後のボタンからできます)。

吉野家は、このところテイクアウト専門店の拡充をしている。もちろん、吉野家はかねて通常店舗でもテイクアウトが可能だった。それがコロナ禍になって、注目をあびた。店内飲食ではなく、デリバリーやテイクアウトによる非接触型の生活様式への変化があったのだ。

吉野家、コロナ前後で大きな変化

コロナ禍前の2019年に吉野家はテイクアウト比率が3割程度だった。それが、コロナ禍がはじまってからは比率が上昇した。時系列で見てみると下記のようになる。

・2019年度:29.7%
・2020年度:45.2%
・2021年度:48.1%
・2022年度:39.4%
・2023年度:37.5%
*なお上記は吉野家ホールディングスの決算年度

次ページテイクアウト比率の変化をグラフで見ると…
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事