23区なのに"時代に取り残された"ようにひっそりと佇む街「京成立石」。駅前の大規模再開発で消滅する「のんべえ文化」の最後を歩く

✎ 1〜 ✎ 11 ✎ 12 ✎ 13 ✎ 14
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
立石駅通り商店街
末並俊司さんの人気連載「首都圏、住むとちょっといい街」。今回は「京成立石」周辺エリアを歩きます。写真は京成立石の駅前から続く「立石駅通り商店街」(筆者撮影)
「ん、今さら立石かい、ちょっとタイミングが悪いんじゃないの?」
商店街に洋品店を構える店主に街の住みよさについて尋ねると、そんな言葉が返ってきた。
この連載では、一般的な「住みたい街ランキング」には登場しないけれど、住み心地は抜群と思われる街をターゲットに定め、実際に歩き、住む人の声と、各種データを集めてリポート。定番の「住みたい街」にはない、「住むと、ちょっといい街」の魅力を掘り起こしていく。

かつてのせんべろの聖地

東京スカイツリーのふもとにある押上駅から、京成押上線に乗る。京成曳舟駅、八広駅を過ぎ、荒川を越えると街の背丈が少し低くなったように感じる。葛飾区のこの界隈は戦争で焼かれなかったので、昭和の古い建物がわりと残っている。その分背の高いビルが少なめだ。

押上駅から4つ目、京成立石駅(東京都葛飾区立石4-24-1)は駅まわりの大規模再開発が決定しており、部分的に工事が始まっている。

【画像18枚】「せんべろの聖地もほぼ消滅」「昔からある店も家賃が払えないと閉業」…変わりゆく京成立石の"現在"
次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事