
末並俊司さんの人気連載「首都圏、住むとちょっといい街」。今回は「京成立石」周辺エリアを歩きます。写真は京成立石の駅前から続く「立石駅通り商店街」(筆者撮影)
「ん、今さら立石かい、ちょっとタイミングが悪いんじゃないの?」
商店街に洋品店を構える店主に街の住みよさについて尋ねると、そんな言葉が返ってきた。
この連載では、一般的な「住みたい街ランキング」には登場しないけれど、住み心地は抜群と思われる街をターゲットに定め、実際に歩き、住む人の声と、各種データを集めてリポート。定番の「住みたい街」にはない、「住むと、ちょっといい街」の魅力を掘り起こしていく。
かつてのせんべろの聖地
東京スカイツリーのふもとにある押上駅から、京成押上線に乗る。京成曳舟駅、八広駅を過ぎ、荒川を越えると街の背丈が少し低くなったように感じる。葛飾区のこの界隈は戦争で焼かれなかったので、昭和の古い建物がわりと残っている。その分背の高いビルが少なめだ。
押上駅から4つ目、京成立石駅(東京都葛飾区立石4-24-1)は駅まわりの大規模再開発が決定しており、部分的に工事が始まっている。
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