有料会員限定

再発がん患者が黒澤明『生きる』で得た、残された時間の悔いのない生き方のヒント。「どう生きるか」は「死」から逆算して考えるべきだ

✎ 1〜 ✎ 87 ✎ 88 ✎ 89 ✎ 90
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小
『生きる』のイメージイラスト
(イラスト:北沢夕芸)
【情報提供をお願いします】東洋経済ではあなたの周りの「ヤバい会社」「ヤバい仕事」の情報を募っています。ご協力いただける方はこちらへ。
30年以上にわたる企業取材の経験を通して、「ヤバい」と感じた会社や仕事を取り上げていく。【原則日曜日更新】

再発ガンのステージ4bと診断され、抗がん剤治療を始めたことは、すでにこのコラムで触れている。

で、さまざまな方から連絡をいただくようになった。おおむね3つのパターンに分類できる。

まず1つ目は、ただただ心配してくれている人たち。

「大丈夫ですか」

恐る恐るメールを打ってくる。かなり逡巡した様子がうかがえる。

うむ。私は変わらぬ生活を送っている。ステージ4bだからといって、骨と皮になってベッドに横たわっているわけではない。

リンパに再発したガンなので、今のところ症状はない。抗がん剤も、免疫を活性化させるものを使っているため、髪の毛が抜けることもない。

だから、久々に知人に会うと、「あれっ、ステージ4なんですよね?」と拍子抜けされる。

ま、最悪のケースを想定してもらう方がいいかもしれない。ステージ4bのガンは治らないんで。

民間療法も「がんばって」もいいんじゃね

で、2つ目のパターンが、なんとか病(やまい)から回復させようと、意気込んで連絡をとってくる人たち。当然ながら、長文のメールが送られてくる。そして、「これをやれば治る」という治療法が記されている。

いやあ、返答に困るわあ。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD