「抗がん剤治療はしない」「標準治療は受けない」 56歳で亡くなった倉田真由美さんの夫が決断した"膵臓がん"との向き合い方

56歳で膵臓がんで亡くなった夫
――夫の叶井俊太郎さんが56歳で亡くなられて1年と少し経ちます。
食べさせてあげたかったなとか、もっと旅行に行けばよかったなとか、思い返して後悔することも山ほどあるんですけど――。でも大きな選択に関しては、(後悔は)あんまりないんですよね。夫も最後まで後悔していなかったですし、これはこれでよかったかなと思うことばかりです。
――大きな選択というのは、「どんな治療を受けるか」というところですよね。
そうです。夫の場合は標準治療を受けませんでした。でも、これも1つの例で、こういう選択もありなんだということを、多くの人に知ってもらいたいと思っています。
日本という国は、“がんになったら治療ありき”なので、そうじゃない生き方をした人の話や生活がどういうものなのか、多くの人が知らないと思うんです。治療しなかったらすごく痛いとか、恐ろしい最期を迎えるとか、そういうことがまことしやかにささやかれています。
でも、実際にはそんなに恐ろしいことになるわけでもなかったです。
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