トランプ米大統領は7月中旬、ロシアに対し高関税を掲げ停戦を迫った。しかし、ロシアはまだ戦争を終えられない。
ロシアは現在、ウクライナでの前線で比較的優位にある。それが見て取れるのが、ウクライナ東部、ドネツク州での攻防だ(地図参照)。ロシアにとって2014年の紛争以来続く闘争の地で、戦力を集中させやすい場所でもある。
同州にあるポクロウスクは約6万人が住んでいた程度の町だが、ウクライナにとっては軍事戦略上重要な拠点である。ロシアはここを落とすべく10カ月以上の攻勢をかけており、5月と6月には周囲の南西と北東で前進した。
州レベルの勝利に向かっているが
もしロシア軍がポクロウスクを無力化し、その北東にある主要都市に前進すれば、ウクライナはドネツク州全体を失うおそれがある。ウクライナは部分的に反撃して持ちこたえてきたが、このままではポクロウスクもやがて失うとみる軍事専門家は多い。



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら