サイコパスが「平気でウソをつける」のは、サイコパスでない人とのある「違い」のためだった

サイコパスの頭のなか
サイコパスの頭のなかをのぞき込んでみよう。彼らの目を通して世界を見るのである。
まず「自分以外の人間など安物の椅子にすぎない」と考えよう。椅子の唯一の役割は、あなたを支えること。その椅子が幸福かどうかなど、あなたにはどうでもいい。
それに、椅子があなたのことをどう思おうが知ったことではない。必要とする支えを提供しなくなれば、あなたはその椅子を打ち捨てて新しい椅子を手に入れる。椅子を壊して薪(まき)にする必要が生じれば、ためらいなくそうする。例外はない。あなたの母親、妻、友人、赤の他人、みな同列だ。
役に立つあいだは手元に置いておくが、利用価値がなくなれば処分する。そんなふうに考えるのは悪いことだという自覚は皆無だ。
どんな形であれ、良心がとがめることもいっさいない。自責の念も羞恥心もない。最高の利益を得るためだけに行動し、そのためなら手段を選ばない。そのせいで他人に害が及んでも、自分が迷惑をこうむらなければ気にしない。
こんなふうに考える人ばかりではないことはわかっているが、他人の利他的な行動は利用できる弱みだと見なしている。サイコパスはいわば弱肉強食の世界に暮らしている犬だ。
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