サイコパスが「平気でウソをつける」のは、サイコパスでない人とのある「違い」のためだった

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仮面を持つ女性会社員
共感能力が欠如したサイコパスは、自分の利益しか考えず、他人がどうなろうと、何を感じようと気にもとめません(写真:bino/PIXTA)
20人に1人の割合で存在すると言われるサイコパス。彼らはあなたを破滅に追いやり、職場を生き地獄に変える。サイコパスはこの世界をどのように見ており、あなたを含めた他人についてどのように考えているのだろうか? 今回、職場や仕事で関わるサイコパスを見抜き、管理し、排除するためのガイド『サイコパスから見た世界:「共感能力が欠落した人」がこうして職場を地獄にする』より、一部抜粋・編集の上、お届けする。

サイコパスの頭のなか

サイコパスから見た世界: 「共感能力が欠落した人」がこうして職場を地獄にする
『サイコパスから見た世界』(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

サイコパスの頭のなかをのぞき込んでみよう。彼らの目を通して世界を見るのである。

まず「自分以外の人間など安物の椅子にすぎない」と考えよう。椅子の唯一の役割は、あなたを支えること。その椅子が幸福かどうかなど、あなたにはどうでもいい。

それに、椅子があなたのことをどう思おうが知ったことではない。必要とする支えを提供しなくなれば、あなたはその椅子を打ち捨てて新しい椅子を手に入れる。椅子を壊して薪(まき)にする必要が生じれば、ためらいなくそうする。例外はない。あなたの母親、妻、友人、赤の他人、みな同列だ。

役に立つあいだは手元に置いておくが、利用価値がなくなれば処分する。そんなふうに考えるのは悪いことだという自覚は皆無だ。

どんな形であれ、良心がとがめることもいっさいない。自責の念も羞恥心もない。最高の利益を得るためだけに行動し、そのためなら手段を選ばない。そのせいで他人に害が及んでも、自分が迷惑をこうむらなければ気にしない。

こんなふうに考える人ばかりではないことはわかっているが、他人の利他的な行動は利用できる弱みだと見なしている。サイコパスはいわば弱肉強食の世界に暮らしている犬だ。

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