肝臓と腎臓。このふたつは一見まったく違う役割を果たしているように見えますが、じつはお互い深くつながり合い、協力し合いながら人体を運営している“兄弟臓器”です。「肝腎要」の言葉通り、このふたつの臓器の機能を守ることは、人が健康を維持するうえで最重要のカギになると言っていいでしょう。
しかし、肝臓と腎臓は両方とも「沈黙の臓器」。日々の過剰労働で疲弊していても何ひとつ症状を表さない“沈黙兄弟”です。そのため、気づかないうちにいつの間にか肝機能や腎機能を悪化させてしまう人が後を絶ちません。しかも、両者の機能悪化が進むと、糖尿病、高血圧、動脈硬化、心筋梗塞、脳血管障害といった重大な病気のリスクも大きく高まることになるのです。
こうしたリスクを避けるには、早い段階から肝臓と腎臓をセットでケアして機能を回復させていく姿勢が不可欠。栗原クリニック東京・日本橋の栗原毅院長は、新著『
長生きしたけりゃ、肝臓と腎臓を同時に整えなさい』の中で、肝腎要の臓器をよみがえらせるためのノウハウをさまざまな角度から紹介しています。
以下では、その栗原院長が「肝臓と腎臓の健康を悪化させる入り口――脂肪肝を防ぐ食事のポイント」について解説します。
肝臓と腎臓のために「カタをつけておくべきこと」
肝臓と腎臓は互いに深く影響し合っていて、肝臓が不調に陥って機能が低下すると、その不調が腎臓にも連鎖します。そして、その不調や悪化のスタート地点となっているのが「脂肪肝」です。
脂肪肝を放置していると、約10年で糖尿病に、その後約15年で慢性腎臓病になるという「ひとつの病気悪化の流れ」があるのです。ですから、肝機能だけでなく、腎機能を低下させないためにも、早めの段階で脂肪肝という問題にカタをつけておかなくてはなりません。
ところが、この脂肪肝に対しては、誤った情報を鵜呑みにしている人が多く、かなり混乱しているのが現状です。今回は、肝臓と腎臓を守っていくために必要な「脂肪肝を防ぐための正しい知識」について紹介していきましょう。
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