機械化せず手包みで1日17万個の"爆売れ"《豚まんチェーン》─「出店してほしい!」の声多数だが関西圏から出ない訳

✎ 1〜 ✎ 36 ✎ 37 ✎ 38 ✎ 39
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
大阪・難波にある551蓬莱本店(写真:筆者撮影)
この記事の画像を見る(16枚)
関西土産のド定番として知られる551蓬莱。前編では、人気メニューの点心セット1,800円や数量限定の激レアまんを紹介してきた。そして、最大の謎──こんなに人気の551が関西圏から出ない理由が「150分」にあることを突き止めた。だが、150分とは何の時間なのか。なぜ機械化せずに1日17万個を全部手で包むのか。後編では、80年変わらない味を守る「仕組み」と「覚悟」に迫る。
前編:1日17万個売れる《大阪土産のド定番》豚まんチェーン…「点心セット」「数量限定メニュー」の底力を確かめてきた

「150分」―関西限定の本当の理由

新幹線の車内、後ろからあの匂いがする。551蓬莱(以下、551)の豚まんを誰かが買っている。「いいなあ」と羨みながら、東京駅まで2時間半。そして出張の3日間は、豚まんを食べることはできない。

なぜ、1日17万個豚まんを売り上げ、知名度も全国区なのに、551は関西圏以外に店を出さないのだろうか。

答えは生地にある。551の豚まんの生地はすべて、大阪市浪速区にあるセントラルキッチンで作られている。そこから各店舗にトラックで届けるのだが、「150分以内に届けられる範囲」にしか店を出さないと決めているのだ。

どうして150分なのか。

特製の生地で包まれた、蒸し上げる前の豚まんたち(写真:筆者撮影)

「150分は、豚まん生地を届けられる時間の限界です」と株式会社蓬莱広報の八田実紀さんは説明する。

次ページ150分で「確実に届けられないと」ダメなんです
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事