うがいでも手洗いでもない…「インフルエンザ発症率が10分の1に減少」研究で判明した超有効な感染対策とは

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インフルエンザでつらそうな男性
「インフルエンザ」と「歯周病」。一見まったく関係のない2つの疾患ですが、これを関連付ける論文が日本大学歯学部の研究チームから発表されました(写真:C-geo / PIXTA)
「また今年もインフルエンザにかかっちゃったよ……」暫くぶりに来院した患者さんが漏らした言葉です。例年より早くインフルエンザの拡大が報じられている今年、「なんとか感染を防ぎたい!」と願っている人も少なくないのではないでしょうか?
毎年、巷では「免疫力を上げる」や「ストレスを溜めないように!」などの対策が言われています。もちろんこれらは大切です。しかし最新の研究で、インフルエンザに感染しやすい人の「意外な弱点」が明らかになりました。それは「あなたのお口の中」に潜んでいます。

今年1月発表。「歯周病の原因菌」が感染を促進

「インフルエンザ」と「歯周病」。一見まったく関係のない2つの疾患ですが、これを関連付ける非常に重要な論文が日本大学歯学部の研究チームから発表されました。わかったのは『インフルエンザウイルスが私たちの体に感染する際に、歯周病の原因となる歯周病菌が持つ「毒素(酵素)」により感染力がグッと高まってしまう』ということです。つまり、インフルエンザウイルスにとって、歯周病菌は感染を手助けする「共犯者」になるイメージです。

さらに詳しく説明します。インフルエンザウイルスが私たちの体(=家)に入り込むためには、体表面にある「カギ穴」にピッタリ合う「カギ」が必要です。

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