映画《宝島》主演・妻夫木聡が朝ドラなどで"超多忙"なのに「全国キャラバン」行った深い理由。「ウォーターボーイズ」「涙そうそう」の経験が背景に

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「映画の力を僕は信じてるんです」

「宝島」
『宝島』は戦争を直接描いている映画ではないが、登場人物たちの“戦争の痛み”が伝わってくる©真藤順丈/講談社 ©2025「宝島」製作委員会

知ることは大事であるし、それを伝えることはとても大事なことである。だがもっと大切なのは“痛みを知ること”“痛みを感じること”だと妻夫木は語る。

『宝島』は戦争を直接描いている映画ではないが、登場人物たちの“戦争の痛み”が伝わってくる作品だ。全国キャラバンでも、時期的にちょうど戦後80年という節目の年だったということや、妻夫木が出演した「あんぱん」でも戦争が描かれていた、ということも相まって、広島や新潟など、各地で祖父母世代が受けた戦争の痛みを共有しあい、平和への祈りをかみ締めるような感想が寄せられていた。

まずは映画を通じて過去を知ること、そして痛みを感じることが未来につながるはずだ。そんな思いを込めて妻夫木はこう語る。「たかが映画ではありますけど、されど映画。そんな映画の力を僕は信じてるんです」と。

壬生 智裕 映画ライター

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みぶ ともひろ / Tomohiro Mibu

福岡県生まれ、東京育ちの映画ライター。映像制作会社で映画、Vシネマ、CMなどの撮影現場に従事したのち、フリーランスの映画ライターに転向。近年は年間400本以上のイベント、インタビュー取材などに駆け回る毎日で、とくに国内映画祭、映画館などがライフワーク。ライターのほかに編集者としても活動しており、映画祭パンフレット、3D撮影現場のヒアリング本、フィルムアーカイブなどの書籍も手がける。

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