「周囲がなんと言おうと、親を許す必要はない」過激な毒親の「呪いの首輪」に苦しみ続けた作家が、ひとつの"出会い"と試行錯誤の末に見つけた答え
「自分を傷つけた親を許す必要なんてないし、許そうと思って許せるものではないんです」
兵庫県神戸市在住の作家・アルテイシアさんは、キッパリと言い切る。
アルテイシアさんは子どもにとって毒となる親、いわゆる“毒親”育ちのひとりだ。アルコールに溺れる母と、実の娘までも脅して金銭を巻き上げる父。18歳で家を飛び出し絶縁したあと、両親はともに遺体で発見され、父が遺した数千万円の借金を背負うことになった。
彼女はそうした過去の体験を『離婚しそうな私が結婚を続けている29の理由』(幻冬舎刊)、『生きづらくて死にそうだったから、いろいろやってみました。』(講談社刊)をはじめとする著書でユーモラスにつづり、多くの読者を勇気づけている。
毒親育ちを長らく苦しめる「呪いの首輪」
アルテイシアさんによれば、「毒親育ちはみんなちがって、みんなつらい」。親からされたことや言われたことが呪いとなり、それぞれが目に見えない「呪いの首輪」に苦しんでいるという。例えば、次のようなことだ。
ありのままの自分を認めることができない。人を信頼できない。相手から好意を向けられても「なにか裏があるんじゃないか」と疑ってしまう。相手に嫌われるのが怖くて無理に合わせてしまう。相手がどれだけ自分を受け止めてくれるのかを試してしまう……。これらはほんの一部で、親にかけられた呪いは多くの生きづらさを生み出す。
アルテイシアさんも親の呪いに苦しみ、お酒やセックスに依存しながら「人生終わってくれないかな」と願い、生きてきた。それから約20年の時が経ち、今では「ずいぶんと生きやすくなった」と語る。
呪いの首輪を外し、生きづらさを解消するヒントとは? 自らの壮絶な経験をもとに、詳しく教えてもらった。



















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