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「周囲がなんと言おうと、親を許す必要はない」過激な毒親の「呪いの首輪」に苦しみ続けた作家が、ひとつの"出会い"と試行錯誤の末に見つけた答え

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さらには『コーピング』、いわゆる「ストレスに対処する方法を見つけること」もおすすめだそう。

まず前提として、「親との関係で受けた傷や苦しみが完全になくなることはないと思う」とアルテイシアさん。そのうえで、少しでも傷を癒やすためにはプロによるカウンセリングやPTSD治療なども有効だが、ストレスに対処する方法を見つければ、自分でいつでもセルフケアを施すことができる。

「私の一番のコーピングは、やっぱりおしゃべりですね。友達に『ちょっと聞いてよ』と好きに語って、『わかる!』と膝パーカッションしてもらうと、ストレスが一気に軽くなります」

寝る、漫画を読む、お風呂に入る、ゲームをする、おいしいものを食べる、猫をなでる……。自分に合うコーピングは人それぞれだ。コーピングはひとつに絞る必要はなく、レパートリーは多ければ多いほどいいという。

このようにアルテイシアさんは生きづらさを解消するため、さまざまな方法を実践してきた。次第に「あれ? 前より生きやすい」と気づいたそうだが「一朝一夕で変わるものではないので、焦らず気長に続けてほしい」とアドバイスする。

親を許さなくていい。「元カレ」だと思えばいい

自分と向き合うなかで「親しい人に味方になってほしい」「自分のつらさを身近な人に理解してもらいたい」と思うときがあるだろう。しかし、思い切って悩みを打ち明けてみたら、逆に傷ついてしまったという経験をした人も多いのではないだろうか。

特に、世間ではまだ「子どもを愛さない親がいる」ことへの理解が進んでいない。そのため「家族とはこうあるべき」という価値観のもと、毒親から逃げてきた子どもに対して「親なんだから許してあげなよ」「親を捨てるなんて人でなしだ」と言う人が少なからずいるのだ。

「毒親育ちじゃない人からすると、子どもを愛さない親や、子どもを傷つける親がいることって実感しにくいんだと思います。だから、親を許せない子どもが悪いと思っちゃう。モンスターに追われる気持ちは、追われたことのないラッキーな人にはわかりません。私は断絶していた親子が許しあって和解する系のお涙頂戴コンテンツを、『毒親ポルノ』と呼んでます」

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【「親の問題と自分の被害は分けて考えるべき」】

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