言うことを聞かない、何度注意しても同じことを繰り返す、思うように動いてくれない子にイラつき感情的になってしまう……。子育て中の親なら誰もが一度は思い悩んだことがあるでしょう。イラストエッセイスト・コラムニストの犬山紙子さんも6歳の子の母として、「自分の行動や気持ちを振り返りながら悩みつつ子育てにあたっている」と話します。
アメリカでロングベストセラーとなっている『親といるとなぜか苦しい』(リンジー・C・ギブソン著)は、「親としての自分、子としての自分を客観視するのに役立つ」という犬山さんに、どうやって子育てに向き合っているのか聞きました。
冷静になれなかったことを子に謝る
『親といるとなぜか苦しい』には、「親はできた人間ではない」という言葉が出てきます。完璧な親というと、「親が望むのは子どもにとっていちばんいいことだけ」「親は、子どもよりも子どものことをよくわかっている」「親の行動はすべて、子どものためを思ってのもの」……こんなイメージでしょうか。自分が親として「本当にこのように考えられているかな? 行動できているかな?」と考えると自信がない。未熟な親なのかもしれないと考えさせられます。
完璧な人間がいないように、完璧な親なんていない。精神的に成熟した親になるのはとても難しいことです。自制できず子にイライラをぶつけてしまうことはあると思います。ただ大事なのは、どうして自分がイラついているのか客観視できる知識を持つことですよね。なぜキツい言い方をしてしまったのか、冷静に伝えられなかった自分の状況を伝え、その後謝ること。これが必要だと思います。
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