「キラキラ都会暮らしをしたい!」→「23区だけど畑だらけ」 地方出身20代女性が新婚生活に選んだ"東京の田舎"な街の実態

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大泉学園
西武池袋線沿いの街・大泉学園の魅力とは?(筆者撮影)
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進学、就職、結婚……人は様々な理由で東京に移り住む。しかしずっと同じ街に暮らすとは限らず、一度引っ越すと、その街に何年も足を運ばないケースもーー本連載ではそんな「東京で最初に住んだ街」を、様々な書き手が久しぶりに歩き、想い出の中の街と現在の街を比べていきます。
第5回はライターの宇乃さや香さんが、大泉学園で過ごした日々を振り返ります。

8年ぶりに大泉学園駅の改札を抜けると、懐かしい光景が視界に飛び込んできた。

自慢じゃないが私は記憶力が悪い。それでも、歩いていると感覚が蘇ってくるのが面白かった。角を曲がると見えてくる音楽教室の看板。T字路の黄色い家。そんなこと今まですっかり忘れていたのに。

「そっか、私はこの街で暮らしていたんだな」

それはきっと、どこにでもあるような上京物語。しかし、私にとっては想い出の日々だ。

石神井公園に住むはずが…想定外の大泉学園を選んだ理由

今から約15年前、遠距離恋愛をしていた私は結婚を機に上京した。それまで私は北陸のとある町で暮らしていたが、田舎での暮らしは20代の自分にとってあまりに刺激が少なすぎた。今でこそ故郷の良さは身に沁みてわかるのだが、当時は「このまま一生田舎に住み続けるのは嫌だなあ」と思っていた。

地方在住者にとって「東京」はもはや外国とほぼ同義。荷物をまとめて家を出た日はさすがに新幹線の中で泣いたけれど、今までとはまったく違う世界で生きていくこれからの生活を想像すると、ホームシックよりもワクワクのほうがはるかに上回った。

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