ブラック労働で心身疲弊→「生活を立て直そう」と引っ越したら…地方出身・25歳が選んだ「音楽と古着の街」で起きた大変化

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高円寺駅
様々な人を受け入れる街・高円寺の魅力とは?(筆者撮影)
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進学、就職、結婚……人は様々な理由で東京に移り住む。しかしずっと同じ街に暮らすとは限らず、一度引っ越すと、その街に何年も足を運ばないケースも――本連載ではそんな「東京で最初に住んだ街」を、様々な書き手が久しぶりに歩き、想い出の中の街と現在の街を比べていきます。
第6回はコラムニストの白川穂先さんが、高円寺で過ごした日々を振り返ります。

20代を過ごした街、高円寺を久々に訪れた。

改札を出ると、懐かしさに自然と足取りが軽くなる。駅前の高架下は一部がリニューアルされていたが、その奥に並ぶ居酒屋の顔ぶれや、カラースプレーで縦横無尽に落書きされた壁は、よく知ったままだった。

「なんだ、ちょっと変わったと思ったら全然変わってないじゃん」

昔の同級生に再会したときのような安心感が、胸にこみ上げた。

よく知らなかった街、高円寺に住んだ理由

高円寺に住む以前。北海道の大学を卒業した私は、東京での就職を機に神奈川で一人暮らしをしていた。舞台の技術職をしていたので生活は不規則かつ夜型で、25時過ぎに帰宅してから持ち帰った楽屋弁当を平気で食べるような日々を送っていた。

好きな仕事ではあったが、このまま走り続けられないと思うタイミングがあり、悩んだ末週休2日のデスクワークに転職した。高円寺に引っ越すことになったのもその頃。 当時、すでに社会人4年目になっていた。

都内で家探しをしていたところ、不動産屋から提案されたのが、杉並区・高円寺の物件だった。そのとき私は高円寺に一度も行ったことがなく、特に希望してもいなかったのだが、話を聞いているうちに興味が出てきた。

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