ブラック労働で心身疲弊→「生活を立て直そう」と引っ越したら…地方出身・25歳が選んだ「音楽と古着の街」で起きた大変化

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なにせ高円寺は中央線快速で新宿まで7分と、都心へのアクセスがすこぶるいい。私は映画館によく行くので、新宿エリアで早朝の回やレイトショーを観たいときに、さくっと移動できるのも都合がよかった。

PAL商店街
PAL商店街(筆者撮影)
PAL商店街
ドラッグストアから古着屋まで様々な店が並ぶ(筆者撮影)

実際に街に行ってみると、駅前にはスーパーやドラッグストア、商店街が多く、思っていたよりも暮らしやすそうな印象を持った。下町情緒と若者文化が混じり合った独特の空気に、それまで住んでいた街とはまた違う魅力を感じた。

私のために新宿区の不動産屋から車を出し、物件を案内してくれた担当者の男性も、かつて高円寺に住んでいたのだという。

「10年ぶりに来たんですよ。懐かしいなぁ」

一緒に街を歩きながら、ほくほくしている彼の横顔を見て、きっといい街なのだろうと感じた。初めて高円寺を訪れた翌週、物件を契約した。

古着や音楽の街? 実際に住んでみて気づいたのは…

高円寺といえばよく挙げられるのが、音楽やお笑いのライブハウス、個性的な古着屋や居酒屋といった街のイメージだ。暖かい時期になると毎日のように駅前で誰かが路上ライブをしているし、飲み屋街はいつも賑わっていて、月曜から週末のような雰囲気がある。

一方の私は、高円寺で古着を買ったこともライブハウスに行ったこともなく、近所で飲み屋に入ることもあまりない。しかしそんな人間にとっても、この街は居心地がよい。 趣味の読書を楽しむのに、すこぶる適した街なのだ。

心の拠りどころになっていた場所の一つが、駅前ロータリーの向かいにあった書店「文禄堂 高円寺店」だ。夜23時や25時まで営業していたので、仕事で帰りが遅くなった日や遊びに行った帰りでもふらっと立ち寄ることができた。店内を一周して、気になった本を衝動買いするのが密かな楽しみだった。

ブックスオオトリ高円寺店
「文禄堂」は残念ながら昨年閉店。駅近くにいくつか書店があるのは救いだ。こちらは「ブックスオオトリ高円寺店」(筆者撮影)
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