民主主義に対する高まる不信感……独裁者が台頭し、独裁国家が増加することで独裁政権がより強固になるという不穏な世界情勢

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中国・深センの高層ビル群の風景
独裁政権でも資本主義の経済成長は可能であることが証明され、独裁国家群のような、ある種の新しいブロックが出来上がりつつある状況なのかもしれません(写真:HIT1912/PIXTA)
ウラジーミル・プーチンや金正恩のような独裁者は、いつまでも権力を手放そうとしない。
実のところ独裁者になるということは、降りられないランニングマシンの上で走り続けるようなものなのだ。彼らはその立場上、「穏やかに辞任する」という出口戦略を持ちえず、常に脅威にさらされている。
独裁者は自らを支える側近たちを飼い慣らさなければならない。そして、彼らの非道な行動の背後には、裏切りや暗殺、叛乱への恐怖がある。
日本語版が2026年1月に刊行された、政権のパワーゲームという視点で独裁制を読み解く『独裁者の倒し方:暴君たちの実は危うい権力構造』について、ジャーナリストの佐々木俊尚氏に話を聞いた。2回にわたってお届けする。

独裁者の最期を左右するもの

独裁者の倒し方: 暴君たちの実は危うい権力構造
『独裁者の倒し方: 暴君たちの実は危うい権力構造』(書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

非常に面白い本でした。独裁者を批判する人はたくさんいますが、独裁政権がなぜ成立して、彼らが何を考えているのかまで覗き込んだものは今まで見たことがありません。

独裁を終わらせることが非常に難しいというのは、全くその通りだろうと思います。

リビアのカダフィ、イラクのフセイン、ルーマニアのチャウシェスクもそうですが、過去の独裁政権は、必ず悲劇的な結末を迎えています。

一方で、今、独裁者として思いつくのは、金正恩や習近平、プーチンですが、彼らが悲劇的な最期を迎える可能性はあまりありません。

これをどう判断するのかが難しいところでしょう。

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