ブラック労働で心身疲弊→「生活を立て直そう」と引っ越したら…地方出身・25歳が選んだ「音楽と古着の街」で起きた大変化

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図書館に足を運ばなくても予約本の貸し借りができる、高円寺駅前図書サービスコーナーにもよくお世話になった。

近所に図書館があっても駅から遠いとなかなか足が向かないものだが、この出張所があるお陰で朝の通勤電車に乗る前の10分足らずでも本を受け取ることができた(駅前サービスコーナーは現在、移転済み。こちらも駅徒歩2分で使いやすそうだ)。

高円寺図書館
高円寺図書館は25年4月に移転して新しくなっている。自習スペースも充実(筆者撮影)

純喫茶で本の世界に耽溺し、HPを回復させる日々

駅の南口から続くPAL商店街の周辺は純喫茶やカフェが多く、名曲喫茶の「ネルケン」「ルネッサンス」、私語厳禁の「アール座読書館」など、隠れ家スポットの宝庫だ。

週末の都心ではカフェで1席確保するのにも苦労するが、高円寺は混み具合も程よく、比較的すんなりとひと休みする権利が手に入る。家にいるより、自然と読書もはかどった。

名曲喫茶「ネルケン」
名曲喫茶「ネルケン」。近くに「SEIYU」があり、買い物ついでに休むことも(筆者撮影)

先にも述べたように、私はもともと舞台の技術職の仕事をしていた。当時は働き方改革が始まる少し前。ハードワーク上等な空気が今よりは濃かった時代だ。

地方公演が始まると、長らく家を留守にすることも多い。そのせいか、隣に住む大家さんにたまたま会うと「いつも部屋が真っ暗だから、いないのかと思ってました」と不思議がられることもあった。私自身も多忙な仕事の刺激でどこかハイになり、身の回りや暮らしのことはいい加減にしていた。

だが、高円寺に引っ越し、仕事を週休2日のデスクワークに変えたことで、私の生活は整っていった。毎朝決まった時間に起きて、電車に揺られてオフィスへ行き、仕事が終わると帰る。平日夜に映画を観に行くこともあれば、週末は純喫茶で読書を楽しむ。

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