「キラキラ都会暮らしをしたい!」→「23区だけど畑だらけ」 地方出身20代女性が新婚生活に選んだ"東京の田舎"な街の実態

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小泉牧場は、いつでも一般の人が中に入って牛の様子を見ることができる(牛舎の中には入れないが、外から様子をうかがうことはできる)。牛たちは穏やかに、澄んだ目でこちらを見ていた。

大泉学園
大泉学園
(筆者撮影)
(筆者撮影)
大泉学園 小泉牧場
小泉牧場は23区内で唯一現存する牧場だ(筆者撮影)

実は、夫婦ふたりで暮らしていた頃はあまりここに来たことがなかった。子どもがいる今だったら親子で牛を見に来たのだろう。年齢や家族構成によって、過ごし方や行く場所が変わり、目に映るものが変わる……同じ街を語っても、語られる様子は人によって微妙に違うのかもしれない。

「しっくりくる街」は人生のフェーズで変わる

牛舎を離れて、大泉学園通りを歩いてみた。大泉の駅から埼玉県新座市エリアまで、大泉のど真ん中を南北に貫く大きな道路だ。ここの桜並木が好きだった。何キロも続くピンクのトンネルは見応えがある美しさで、毎年楽しみにしていたことを思い出す。

「もしここで子育てをしていたら、どんな人生になっていたのだろう」

自然と私は、そんなことを考えていた。

大泉学園
南口の光景。懐かしさを感じさせるのも、大泉学園の好きなところだった(筆者撮影)

大泉学園に住んでいた頃、なかなか子どもができなかった。結果の出ない不妊治療、夫婦関係の悪化。いろいろあり関係性が煮詰まった私たちはムードを変えようと、6年目の賃貸契約更新を期にあの部屋を離れた。

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