「僕はもう邪道中の邪道」「番組が低視聴率で思い知った」…過去の失敗も赤裸々に語る、《古舘伊知郎》71歳の現在地

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古舘伊知郎
「僕はもう邪道中の邪道。邪道のど真ん中。それが自負です」と語る古舘伊知郎氏。「トーキングブルース」は、3月7日に大阪のZepp Namba、20日に神奈川のKT Zepp Yokohamaでの公演が行われる(神奈川は予定枚数終了)(写真:梅谷秀司)
プロレスやF1などの実況中継、『NHK紅白歌合戦』などの歌番組、『オシャレ30・30』といったトークバラエティ、『報道ステーション』でのキャスターなどで幅広く活躍する古舘伊知郎氏。
傍から見れば、フリーアナウンサーとしての王道を突き進んでいるようにも見えるが、本人は「僕は王道じゃないですよ。すべてが邪道。本物のエセですよ」と笑う。そんな古舘氏に、言葉に込める思いを聞いた。

キャリアは「完全に行き当たりばったりだった」

「そもそもサブカルが好きですし。22歳でテレビ朝日のアナウンサーになったときも、プロレスの実況がメインで始まりましたが、やっぱりしゃべりが邪道ですよ。王道から外れたしゃべりでずーっと来てますから。今でもそうです。僕はもう邪道中の邪道。邪道のど真ん中。それが自負です」

そう語る古舘氏のキャリアも、綿密な計画に基づいたものではなく「完全に行き当たりばったりだった」という。

「もちろん事務所は考えてくれていたと思いますが、自分としては行き当たりばったり。本当に来るものは拒まずで、オファーをいただいたらやりたいという感じでした。紅白歌合戦の司会だって、来たら大喜びでやったし。報道ステーションのときもそう。

考えてみたら、しゃべり手として、クイズ番組やスポーツ実況、歌番組とかのトークバラエティや、トーキングブルースなどをやらせてもらってきた中で、報道の分野だけはやったことがなかった。だから自分から望んだわけじゃなくて、そういう話が来てから、だんだんその気になっていった」

そのときの心境を、自身が大好きな曲だという竹原ピストルの「オールドルーキー」という曲の歌詞になぞらえてみせる。

「その歌詞に、積み上げてきたもので勝負しても勝てねえよ。積み上げてきたものと勝負しなきゃ勝てねえよ、というのがあるんですけど、それは本当にそうだなと思って。だから『報道ステーション』のときにすべて捨てようと思ったんです。今まで饒舌に“邪道しゃべり”でウケてきたという自負があるんで、それを一度ゼロにして。生まれ変わるぐらいじゃなきゃいけないんだ、という風に自分を奮い立たせました」

次ページ都合のいいときだけ里帰りしようとするなよ
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