「音大卒の大工」家賃6万の部屋で夢見る次の一歩 古い物件をDIYで工夫、猫との日々に癒やし

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猫との暮らしを楽しむ様子
猫2匹と暮らすために選んだアパート。築年数がたっているが、間取りを生かす工夫をしている(撮影:梅谷秀司)
一人暮らしをしている人の住まいとライフスタイルに焦点をあてた連載「だから、ひとり暮らし」。第4回は神奈川県川崎市の木造アパートで、2匹の猫と暮らす大工、三原悠太郎さんを取材した。

昭和レトロな格安アパートをDIY

職業は大工。現在30歳になったばかりだという三原悠太郎さんが住んでいるのは、川崎市「溝の口」駅近郊にある家賃6万円の木造アパートだ。

アパートは2階建てで、古びた鉄骨の階段と外廊下がある、昭和の典型的な建物。急な階段を踏みしめながら2階に上がると、周囲の街並みが見渡せた。溝の口駅周辺の賑やかさとは一変し、この辺りはのんびりとした空気が流れている。

三原悠太郎さん
三原悠太郎さんは洗足学園音楽大学卒業後、美術の大道具製作の仕事を経て大工に。2024年春より、ミハラ工務店の親方として新たなステージに踏み出した(撮影:梅谷秀司)

三原さんの部屋は、古いアパートならではの畳や広い押入れなどの要素を活かしつつ、DIYで現代的に整えられていた。

間取りは2Kで、部屋を仕切るふすまを外して1Kのようにして使っている。自作の家具による収納の工夫からか、部屋は実際より広く感じる。大工道具や趣味の楽器など、三原さん自身を構成する多様な要素が、無理なく納まっていた。

「いろいろ工夫しているからといって、この部屋に満足しているわけじゃないですよ! 『いつかもっと相応しい家に引っ越したい』と、常に思っています」と、三原さんは語る。

【写真】限られたスペースを工夫し、仕事や趣味のものも収納。2匹の猫との暮らしぶり(20枚)
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