「ログハウスを建てるのは、前のパートナーの希望でした。長野出身で、彼女自身がこういった天然木の家で育ったこともあって、東京でも同じような家に住みたがったのです。そこで彼女の実家と同じハウスブランドに依頼し“東京のログハウス”を建てました。
その結婚生活は2年で破綻して、彼女は出ていってしまったのですが……。僕は今でもこの家を気に入っています」(糟谷さん 以下の発言全て)。
実は糟谷さんは20代のときと30代のとき、2度結婚している。結婚生活は、どちらもおよそ2年で終わりを迎えた。
「2度の離婚経験から、僕は結婚に向いてないのだと気づきました。仕事では、在宅看護やカフェを起点にしたまちづくりを行う会社を経営していて、常に誰かとコミュニケーションを取っている毎日。仕事の話もあれば、人生相談もあるのですが、それはまったく苦ではないのです。
でも、だからこそプライベートでは静けさを求めてしまう。家族や恋人など密な関係の人とのコミュニケーションがこじれると、キャパオーバーになるんです。だから僕は、ひとりで暮らしたほうがいいのだと思っています」
ひとりで「心を遊ばせる時間」も必要
全体的にミニマルなインテリアだが、ダイニングスペースのちゃぶ台や窓際に置いたデスクなどに、アンティークテイストの家具が取り入れられている。
また家のスポットごとに飾られた雑貨類は、素朴な民芸調だ。これらは控えめだが、洗練された空間に温かみを添えるアクセントとなり、くつろいだ雰囲気をつくっている。
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