
今年10月3日、東京の臨海副都心・青海に「TOYOTA ARENA TOKYO(トヨタアリーナ東京)」が開業する。その名の通り、トヨタグループが中心となって実現させる「民設民営」のアリーナだ。
臨海副都心という立地、最大1万人収容の規模、最新鋭設備に環境や多様性への配慮――。8月28日に開かれたメディア向け内覧会で目の当たりにしたのは、ガソリン車からEV車まで満遍なく手掛けた車づくりのような、“全方位”にそつのない施設だった。連載「アリーナ建設ラッシュの光と影」の番外編として、その全貌を紹介する。
ゆりかもめ「青海」駅から徒歩4分
トヨタアリーナ東京は臨海副都心の青海地区に立地し、新交通ゆりかめ「青海」駅から徒歩約4分、りんかい線「東京テレポート」駅から徒歩約5分という距離にある。

トヨタ自動車が2021年まで開設していたショールーム施設「MEGA WEB(メガウェブ)」の跡地を再開発。同社とトヨタ不動産、そしてトヨタ自動車男子バスケットボール部を前身とするプロバスケチーム「アルバルク東京」を運営するトヨタアルバルク東京の3社がクラブ・アリーナを一体経営する。地下1階、地上6階建てで設計・施工は鹿島建設が担った(総工費は非公表)。
お披露目のこの日は新聞・テレビなどメディア約140社が参加。天井までの高さ約20メートルのメインアリーナのコートに立ったトヨタアルバルク東京の林邦彦社長は、「コロナ禍の2020年に計画され、建設には約20万人が関わった」と振り返った。
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