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トヨタグループが東京臨海副都心の青海につくった「全方位アリーナ」の圧倒的な強み、やや残念なところ、そして今後への期待

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近年のアリーナ形状はコンサートのステージ設置に適したU字型(馬蹄型)が増えているが、トヨタアリーナ東京は楕円型(オーバル型)を採用。バスケットコートなどの見やすさをはじめ、スポーツ観戦時の没入体験を重視したという。

5階レベルからメインアリーナ全体を見る(8月28日、筆者撮影)

センターハングビジョンは箱型で、長手方向のメインビジョンは斜めに傾けるなど、客席からの見やすさにこだわっている。客席を取り囲むリボンビジョンも上下の2層とし、上層は高さ約2メートルで国内最大だという。この日は上層ビジョンに「実物大」の走るトヨタ車が映し出されるデモンストレーションも行われた。これらのビジョンや照明設備はパナソニックの技術が採用されている。

VIPエリアには6通りのスイートなど

座席は全席レザーシートにクッション仕様が施されている。実際に座ると上質さと快適性が実感できた。

2階のVIPエリアであるラウンジ(JAPAN AIRLINES LOUNGE)に付属して確保する276席は、一般席と連続した並びだが、隣り合う席の間隔がやや広い。ここでゆったりとスポーツ観戦をしながら、エリア奥にあるラウンジと行き来して食事も楽しめるのだという。法人契約を想定した年間販売で提供し、2席で年間216万円(税別)から、という価格設定だ。

2階に6タイプ設けられたスイートルーム(8月28日、筆者撮影)

そのラウンジと観客席との間にはスイートルーム(JAPAN AIRLINES TERRACE SUITE)が6室ある。6通りのすべて違うコンセプトのデザインとなっており、例えば「OEDO(オエド)」と名付けられたルームは畳と座布団のしつらえに大きな歌舞伎役者の壁面アート、「ALVARK(アルバルク)」というルームは天井や壁の照明をバスケットボールの形にするなど、ファンやインバウンド客を喜ばせる仕掛けに満ちている。

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