Z世代が中国発「ラブブ」にハマる理由──「かわいい」だけじゃ説明できない、"共感される個性"の正体

中国発のぬいぐるみである「ラブブ(LABUBU)」が、日本のZ世代の間で人気です。その理由について、
「単にかわいいからじゃない?」
「中国も質の高いキャラクターが生み出せるようになったから?」
と思う方は多いかもしれません。もちろん間違いではないのですが、もっと深いところには、「ラブブを持つと周りから浮かず、共感されながらも自分の個性が出せるから」という、Z世代特有の感覚があるようです。
こうしたZ世代の心理を、芝浦工大の大学生と附属の柏高校の高校生たちがレポートしてくれています。
自分と近い存在に惹かれる
Z世代は、かつての若者のように“カリスマ的な存在”に一方的に憧れるのではなく、自分と感覚や立場が近い存在にこそ惹かれる傾向がある。SNS上で少しだけフォロワーが多い同世代のインフルエンサーや、クラスの中でちょっとオシャレなあの子といったような、“自分でもなれそうな”距離感の存在が、憧れの対象になっているのだ。
その根底には、「完全に同じにはなれないけれど、マネすることで少しは近づけるかもしれない」というリアルな実現可能性がある。彼ら彼女らが発信するスタイルや持ち物は、手軽に取り入れられそうなものが多く、周りから「マネしても大げさとは思われない」「周りのごく普通の子にも共感してもらえるかもしれない」という安心感がある。
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