黙っているから何も考えていないわけではない。「ありがとう」より大事なZ世代が話してもいい、と思える声かけ

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Z世代
Z世代が会議で黙っているとき、それは「やる気がない」からではありません(写真:mits/PIXTA)
「Z世代は、会議でなかなか発言しない」 「何を考えているかわからない」 そんな声をよく聞く。でも、だからといって興味がないわけでも、やる気がないわけでもない。 実際に、Z世代の当事者として、また多くのZ世代の仲間たちと対話を重ねるなかで感じたのは、「話したい気持ちはある。でも、何をどう言えばいいかわからない」 という、戸惑いの声だった。
本コラムでは、『Z世代コミュニケーション大全』を上梓した梅畑友理菜氏が、ワークショップで集まったZ世代のリアルな声をもとに、「どうすればZ世代は会議で意見を言いやすくなるのか」そのヒントをお伝えする。

Z世代が会議で黙っているとき、それは「やる気がない」からではありません。むしろ、「失敗したくない」「期待に応えられなかったらどうしよう」という思いが強く、発言をためらっている場合が多いのです。

「自分の意見で会議の流れを止めてしまったらどうしよう」

「求められているレベルに達していなかったら恥ずかしい」

実際、こうした不安の声がワークショップでも数多く聞かれました。

「あなたの意見が聞きたい」で、心が動く

Z世代コミュニケーション大全
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そのため、上司や先輩から「何か意見ある?」と唐突に尋ねられても、うまく考えがまとまらず、発言に至らないのです。黙っているからといって、何も考えていないわけではありません。

「失敗したくないから話せない」それが、Z世代の多くの本音です。

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