Z世代が「流行しているもの」より関心があること かつての若者とはまったく違う価値観がある
昨今何かと話題のZ世代は、他世代と比較すると特有の価値観を持ち、行動も独特な世代であると解説されることが多いが、本当にそうなのか? 野村総合研究所の「生活者1万人アンケート調査」では、1997年から3年ごとに同一調査項目による調査を継続しており、例えば30年前の若者の価値観・行動と比較した分析により、今のZ世代の特徴を明らかにすることが可能となる。
時系列の大規模アンケート調査をベースにまとめた『データで読み解く世代論』を上梓した著者が、データにより導き出されるZ世代の特徴を取り上げながら、Z世代攻略に求められるマーケティングの方向性を解説する。
Z世代にて低下する流行意識
一般的に若年層をターゲット層に設定することは多い。若年層が着目される理由は、年齢として若く、今後結婚、出産、子育て、住宅や自動車の購入など、さまざまな支出を伴うライフイベントを経験していく年代であり、そして年を経るに連れて支出金額も増えていくからである。
若年層は今後消費の中心になっていく世代であり、顧客としてのLTV(ライフタイムバリュー)が長いことから、人口ボリュームが小さくても軽視はできないのである。
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