新型コロナウイルスの感染者数が落ち着きつつありますが、1年半以上に及ぶ未曾有のコロナ禍は、Z世代の若者たちに大きな影響を与えました。
人格形成がなされる多感な時期に、彼らはどのような影響を受け、どのような変化をしたのでしょうか? これから数回のシリーズで「コロナ禍に起こったZ世代の変化」についてお届けしていきたいと思います。
日本の未来を担うZ世代の若者たちの変化を追うことは、日本の未来や未来の市場を考えることに他なりません。
1回目の今回は、実はコロナ禍にZ世代の間でカロリー満点のいわゆる「ギルティーフード」(カロリーが高くて罪悪感を感じる食べ物)が大流行していたことを現役大学生がレポートしてくれます。なぜこのコロナ禍で、Z世代の若者たちの間で「ギルティーフード」が大流行したのでしょうか?
ギルティ―フードの3つの事例
コロナ禍で、様々なことが制限される中、食べ物くらいは我慢せずに食べたいという若者が増えた。そこで近年、カロリーが高く、“罪深い食べ物”として「ギルティーフード」が流行している。高カロリーで体によくなさそうな食べものをあえて食べることに、背徳感と共にささやかな幸福感を見出すのである。
若者たちは、外食する際に食べ物の写真をよく投稿する。しかし、SNSに載せようにも、単なるカップラーメンやジャンクフードでは写真映えしない。また、ホワイト系などSNSの投稿画を類似テイストで統一している人だと、世界観が崩れるからとそうした投稿を敬遠してしまう。そこで新たに流行したのが、ギルティーフードにインスタ映え要素が加わった、“ギルティー映え”である。 具体的な事例を以下3つ紹介する。
叩いて広げた鶏胸肉にスパイスで下味を付け、衣をつけて揚げた台湾唐揚げ。衣のカリカリ食感とシナモンや山椒が入ったスパイス五香粉のスパイシーな味わいが食欲をそそる。元は台湾夜市の屋台グルメとして販売されていた。
揚げ物はただでさえカロリーが高いうえ、台湾大鶏排は自分の顔ほどの大きさがある。SNS投稿した若者は「大きな口を開けて高カロリーなものを食べたことに幸福感と達成感を抱く」と語っていた。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら