急に「エコグッズ」に開眼する若者の隠れた本音 ついに日本でも本格的な環境意識が生まれた?

✎ 1〜 ✎ 13 ✎ 14 ✎ 15 ✎ 16
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
若者たちの間で急速に高まる「エコ意識」。その実際とは?(写真:筆者提供)

今、日本の若者たちの間で急速に「環境意識」が高まっていることをご存じでしょうか。

一部のメディアでは、やたらと環境意識の高い、いわゆる「意識高い系」の若者が特集されているものも目にします。一方、毎年、夏になれば海を汚す若者たち、ハロウィンの時期には街を汚す若者たちもメディアで取り上げられます。実際のところ、いまどきの若者たちの「環境意識」はどうなっているのでしょうか?

今回も現役大学生たちが、このテーマについてレポートしてくれます。

若者のエコ意識はどれほど?

写真上段左から髙杉真由香(慶應義塾大学 2年)、加藤 耀(東京理科大学 1年)、写真下段左から山崎瑠莉(慶應義塾大学 1年)、山本理沙(慶應義塾大学 1年)

若者たちの間で、今年に入って従来以上に「環境意識」が高まってきている。スターバックスで紙ストローが導入されたり、レジ袋が有料化されたり、エシカルブランド以外の企業でもサステナブルファッションが取り入れられたりするなど、さまざまな取り組みが見られるようになった。

こうした中、若年層では従来のエコ意識とは少し異なる考え方が広まりつつある。それは、周囲の人に「自分は『エコ意識』を持っていて、環境に配慮しているいい人だ」とアピールしたいというものである。

世間のエコ意識が強まってきている今、頑張りすぎている感じを出さずにさりげなく環境意識が高いと思われることが、若者にとって一種の自己ブランディンングになってきているのだ。

これに伴い、さりげなく「エコ意識」をSNS上でアピールする若者が増え、そのコンテ ンツとなるエコアイテムも多く出てきている。本来のエコ意識ではない「エセエコ」を自己ブランディングとして使う、いわば「エゴ」のために利用する「エセエゴ」といってもいいかもしれない。

今回は、このような意識を持った若者たちに刺さるアイテムについて調査した。

① マイストロー
ダイソーの「マイストロー」(写真:筆者提供)

マイストローとは、お店で配布されているストローをもらわなくていいように持ち歩く自分用のストローである。2018年に、プラスチックのストローが亀の鼻の奥まで刺さった動画が世界中で拡散したことをきっかけに、海洋生物を守るためにと、世界中で持ち歩く人が出てくるようになったとも言われている。

日本では、最近になってマイストローが普及するようになった。スターバックスなどの大手チェーンが紙ストローを導入したが、使い勝手が悪いとしてマイストローを持ち歩く若者が増えてきた。そして、最近普及し始めているマイストローは実用性だけでなく、SNSに投稿した時に映えるデザイン性の高いものが多い

次ページアイドルの世界でも…
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事