今から約1年半後の2020年11月3日に行われるアメリカ合衆国大統領選挙を控え、アメリカでは共和党、民主党それぞれの立候補者が続々と名乗りを挙げ始めている。そして、とくにミレニアル世代と呼ばれる若者たちの間では、それに伴って政治意識が急激に高まっている。
そこで今回、コロンビア大学の学生を中心としたミレニアル世代の若者たちと座談会を行い、アメリカの政治および若者の変わりゆく価値観や実態について議論を行った。
彼らはアメリカでトップクラスの大学の学生を中心としたメンバーであり、かつ、ニューヨークという超リベラルな土地柄に住んでいる。つまり、おそらく彼らがアメリカの未来の知識階層になり、影響力を持っていくだろう。未来のアメリカの知識層は、今のアメリカをどう見ているのだろうか。
トランプ大統領をどう思っている?
原田:今、アメリカでは、大統領選の各党の立候補者がどんどん出てきている状況ですが、まずはトランプ大統領について若者の皆さんに聞いてみましょう。皆、彼についてはどう思いますか?
テイラー:大っ嫌い!(笑)
ヨータム:トランプの政策には賛成できません。でも、
通訳:トランプ大統領を「45代」と呼ぶ若者も多いと聞いたことがあるけれど?
一同:「45代」は私たちの周りではあまり使っている人はいません。
アンナ:彼に「大統領」という呼び名をつけると彼を大統領だと認めていることになるから、単に呼び捨てにする学生が多いんです。
原田:僕はこの数年、ヨーロッパ各国を周り、たくさんの若者たちにインタビューしてきたけど、トランプ大統領を嫌いと言う若者たちが世界中の、とくに大都市部で本当に多くなっていると感じています。トランプ大統領のせいで、世界の若者たちの間でアメリカという国へのリスペクトが減ってきているという意見もたくさん聞きました。
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