若者たちがハマる「高カロリーフード」流行の真相 「ジャンキー×写真映え」という新しい潮流

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以上、さまざまな「ギルティー映え」について取り上げた。近年の若者は、綺麗でお洒落な食べ物や場所によってインスタ映えを狙っていたが、今の若者はギルティフードのようなインパクトのあるもので映えを狙う傾向がある。

外出が自由にできず、健康に気を付けなければならない現状だからこそ、ストレスは生まれる。そんなストレスを発散しながら、更にインスタ映えも狙いたいという欲張りな若者に刺さるような新しいコンテンツが、今後も生まれてくるのではないだろうか。

原田の総評:コロナストレスを和らげるために

現役大学生の「ギルティー映え」についてのレポートはいかがでしたでしょうか?

アルコールが禁止されているドバイでストレス発散のためにスイーツが発展しているように、長く続くコロナ禍においてZ世代の若者たちの間ではコロナストレスを和らげるために高カロリーの「ギルティーフード」がはやったのかもしれません。

何度も繰り返される緊急事態宣言によって、人に会ったり、水着を着て海やプールに行く機会が減ったということもあり、例年に比べると体型を気にしなくてもよかった、ということも「ギルティーフード」の流行の理由のひとつかもしれません。

いずれにせよ、ダイエットや体型を気にしてきた若いZ世代が、様々なギルティーフードを体験したこの1年半、彼らの間に「たまにはギルティーフード」「ギルティーフードによるストレス発散」という食生活は根付いたかもしれません。

様々な飲食メーカーは、この彼らの間にコロナ禍に根付いた新しいニーズを今後も狙っていくとよさそうです。

原田 曜平 マーケティングアナリスト

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はらだ ようへい / Yohei Harada

1977年生まれ。慶応義塾大学商学部卒業後、博報堂に入社。ストラテジックプランニング局、博報堂生活総合研究所、研究開発局を経て、博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダー。2018年よりマーケティングアナリストとして活動。2003年、JAAA広告賞・新人部門賞を受賞。著書に『平成トレンド史』『それ、なんで流行ってるの?』『新・オタク経済』『寡欲都市tokyo』などがある。YouTubeはこちら

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