あなたも「肉依存症」!?タバコやアルコールと同じくらい危険な依存症から解放してくれる、意外すぎる食品とは何か

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肉料理
肉がないとどうも物足りない、満足できないのなら、それは「肉依存症」におちいっているのかもしれません(写真:shimi/PIXTA)
朝はソーセージ、昼はしょうが焼き定食、夜はビールに唐揚げ……。気づけば毎食、必ず肉を食べているという人は少なくありません。
主菜を選べる定食なら、魚の塩焼きや刺身を選んだ方が体にいいんだろうな、と思いつつも、結局とんかつやハンバーグを選んでしまう。
こんなふうに、肉がないとどうも物足りない、満足できないのなら、それは「肉依存症」におちいっているのかもしれません。
のべ30万人以上を診察した内科医の奥田昌子医師は、新著『これをやめれば痩せられる』で、科学的根拠をもとに日本人がもっとも効率よくやせる方法を紹介。
以下ではその奥田医師が、「肉依存症の危険性と、解毒に役立つ食品」について解説します。

肉がないと満足できないのは危険信号

肉を食べない日が2~3日続くとイライラして、いてもたってもいられない。さすがに今から焼肉行くわけにはいかないけど、ちょっと何か買ってこよう。

サンダルを引っかけて近所の24時間スーパーに行き、惣菜コーナーにあるフライドチキンをカゴに入れます。まだ残っててよかった。

胃酸をジュワジュワさせながら帰宅して、紙袋を開けると思わず顔がほころびます。あー、いい香りだ! あはは、オレ、異常だよな。興奮で心臓が止まりそうだよ。

まるで依存症患者です。でも、よく似た話はありますね。週に2日は焼肉に行くとか、食卓に肉がないと夫が不満そうにするとか。

じつは、特定の食物に対して、実際に依存症が発生することが明らかになっています。

嬉しいことが起こりそうな予感がしたり、予想以上の結果が得られたりすると、やったー! と喜びが込み上げて、思わずガッツポーズしたくなるでしょう。

このとき、脳で分泌されるのが、ドーパミンという物質です。

空腹になって血糖値が下がると、脳の深いところにある摂食中枢が、「すぐに何か食べて!」と指令を出します。

食事をして血糖値が上がれば、通常なら摂食中枢はおとなしくなりますが、このときドーパミンが出ていると、とんでもないことが起こります。

ドーパミンは、摂食中枢を無理に刺激して食欲を高めると同時に、食欲をしずめるレプチンというホルモンの働きを低下させます。

さらには、「だいぶ食べたから、このくらいでやめておこう」という、理性的な判断も抑えこむようです。

ドーパミンは快感をさらに大きくするように働くわけですね。満腹なのにデザートが欲しくなるのも、ドーパミンのしわざです。

その先にあるのが依存症です。

アメリカでは、脂肪と糖の過剰摂取を原因とする食物依存症が問題になっていて、大規模な調査から、成人の14パーセント、子どもの12パーセントが食物依存症と推測されています。

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