平清盛の名前に「の」が入る"意外と深い"理由 意外と知られてない「氏」と「姓」の違いとは
「頭のいい人は、日常をどんなふうに見ているのか?」
同じ日常を送っていても、知識の深さや物の見方次第で、得られる発見や洞察は驚くほど変わります。頭のいい人は探求心を持ち、日常の中で目にする何気ない言葉にも「この定義は何だろう?」と疑問を抱きます。その疑問が新たな発見を生み、さらなる知識を獲得。その答えをつなぎ合わせることで、連続的な学びを得ています。こうしたプロセスを通じて、頭のいい人たちは脳内で〈学習の自動化〉を実現しているのです。
この記事では、東大生作家の西岡壱誠氏の最新刊『頭のいい人だけが知っている世界の見方』より、教養を持っている「頭のいい人」たちの独自の世界の捉え方について、詳しくご紹介します。
頭のいい人は名前と歴史を関連づけられる
日本史の勉強を勉強していると、古代の時代には「卑弥呼」とか「ワカタケル大王」とかそんな名前でしたよね。それが、飛鳥時代以降にだんだん、今の時代と同じような「蘇我馬子」とか「小野妹子」とか、「苗字+名前」の名前が出てくるようになります。
でも、鎌倉時代くらいまでの歴史上の人物の名前は、今の苗字のルールと違う人物が多いです。「藤原道長(ふじわら「の」みちなが)」「源頼朝(みなもと「の」よりとも)」「平清盛(たいら「の」きよもり)」のように、藤原氏や平氏・源氏には、名前と苗字の間に「の」と入っています。
これは実は、「氏(うじ)」と「姓(かばね)」の違いです。今は我々には苗字が1つしかありませんが、江戸時代までは「苗字」と「氏」の両方を持っていたとされています。氏と姓が分けて考えられていたのです。
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