教員が看護学校の「先進校」で感じた強烈な違和感、"すばらしい授業"を支える残業、自主性を重んじるばかりに置き去りにされる学生・同僚も…

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看護学校の実習授業
先進的な教育を実践していると評判の看護学校に教員として転職した早川さんだったが……(写真:つむぎ / PIXTA)
人間誰しも、愚痴を聞いてほしいときもあれば、喜びを分かち合いたいときもある。それは学校の教員も同じだ。つらい経験に共感したり、笑い話にほっこりしたり、はたまた、成功体験をシェアしたり――、そんな学校現場の知られざる「リアル」をお届けしていく。
今回話を聞いたのは、看護学校の教員をしている早川真里さん(仮名)。教員として成長すべく、先進的な教育を実践していると評判の看護学校に転職したものの、がっかりすることが続き「希望も夢も崩れてしまった」と話す。いったい何があったのか。
【エピソード募集中】本連載「教員のリアル」では、学校現場の経験を語っていただける方を募集しております(記事は仮名、詳細は個別取材)。こちらのフォームからご記入ください。
<プロフィール>
投稿者:早川真里(仮名)
年齢:40代
勤務先:看護専門学校

介護福祉士から看護師へとキャリアチェンジ

早川さんが看護の世界に入ったのは、決して早いタイミングではなかった。

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もともとは介護施設で働きながら介護福祉士として働いていた早川さん。10年以上にわたって介護の仕事をしたが、経験を積めば積むほど、ジレンマを感じるようになったという。

「介護施設の利用者の中には、体調の急変で突然倒れる方がいます。でも、一刻を争う状況であっても、介護福祉士には医療行為を行うことが認められていません。看護師の方が対応するのを目の当たりにして、私も同じことができたらと思うようになりました」

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