世界史上で3代以上続いた裕福な一族は希少。しかし12代にわたって繁栄した名家がある。彼らがお金を増やし続けた意外すぎる方法

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投資家の母が20歳になった娘にどうしても伝えたいお金の話
名家には乱世においても繁栄する処世術がある(写真:Wakko/PIXTA)
「長者三代なし」。お金持ちの家が3代以上続くのは難しいという意味のこの言葉は、世界の歴史を見ても明らか。ルネサンス期を華々しく彩ったイタリアのメディチ家ですら、200年ほどの繁栄でその富を失っていったのである。しかし、世界にはごくわずかながら長い繁栄を誇った名家が存在する。
300年もの長きにわたり富と名誉を守り続けた韓国の一族、慶州チェ氏。
彼らは12代にわたって「1万石(現代の価値に換算すれば数十億円相当)の収入」を維持し、代々エリート官僚を輩出してきた家系だ。
なぜ彼らは、乱世や政治的争い、経済危機といったあらゆる困難を乗り越え、富を途切れさせることがなかったのか?
その秘密は、彼らの「6つの家訓」にあった。
一見すると、お金とは無関係に見えるこの原則こそ、究極の「共存共栄のしくみ」。現代の投資家や資産家にも共通する「リスク回避」と「情報戦略」のエッセンスが詰まっているのだ。
現役投資アナリストとして富裕層と接してきた執筆者が、その著書『投資家の母が20歳になった娘にどうしても伝えたいお金の話』の中で、名家に学ぶ「リスク」「守り」「集中投資」「情報」の4つの視点を解説する。

慶州チェ氏一族「6つの原則」

投資家の母が20歳になった娘にどうしても伝えたいお金の話: 好きなことで生きて、一生困らず自由でいるために
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「長者三代なし」。お金持ちの家が3代以上続くのは難しいという意味の言葉だ。実際に世界史上で3代以上続いた裕福な一族はとても少ない。世界的に有名なイタリアのメディチ家も、200年ほどしか続かなかった。

ところが、韓国の慶州チェ氏一族は、9代にわたって進士(難関を突破したエリート官僚)を輩出し、12代にわたって、1万石の収入を維持した。 彼らはどのようにして300年も富を守ることができたのだろうか?

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