世界史上で3代以上続いた裕福な一族は希少。しかし12代にわたって繁栄した名家がある。彼らがお金を増やし続けた意外すぎる方法

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わたし自身がアナリストとしてお金持ちと接するなかで感じてきたことと、彼らの原則は、次のような共通点がある。

お金持ちに共通する「4つの視点」

1つ目、お金持ちは、リスクを文字どおりリスク(危険)ととらえる。

投資の本のなかには、「リスクとリターン(収益)は表裏一体だ」というものがある。お金を稼ぐためには、ある程度のリスクを負わなければならないと。期待される収益が高いと、それだけリスクも高く、期待される収益が低いとリスクも低いというのだ。ところが、わたしが知っているお金持ちたちは、リスクとリターンの確率が同じくらいのときは、決して投資をしない。彼らは、じっとチャンスを待ち、リスクがほとんどなく、リターンが圧倒的に大きい商品にだけ投資をする。

チェ氏一族が子孫に進士以上の官職につくのを禁じた理由もこれと似ている。

高い地位につけばつくほど政治的な争いに巻き込まれる確率が高くなる。だから、一族が滅びてしまうことを大きなリスクだと考えたのだ。

2つ目、お金持ちは、稼ぐよりも守るほうがより大事だと考える。

すでにたくさんのお金を持っているのだから、稼ぐよりも資産を守るのは当然だと思うかもしれないけれど、それは誤解だ。もし、資産の価値が10%下がると、元の価値に戻すには、11%引き上げなければならない。 そして、価値が50%下がると、元の価値に戻すにはその2倍(100%)引き上げなければならない。

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