島津製作所が過去最大の「1000億円買収」で欲した技術…電子顕微鏡に再参入、老舗計測機器メーカーの「いつかやらなければならない」という危機感
計測機器大手の島津製作所が過去最大の買収に打って出た。チェコの電子顕微鏡メーカーのTescan(テスキャン)社を、約1058億円で買収する。テスキャンの全株式を持つ特別目的会社をプライベートエクイティファンドのカーライルから買い取り、2026年前半に子会社化する予定だ。
買収を発表した25年12月25日の翌日、島津製作所の株価は下落に転じた。買収会社の24年12月期時点での純資産は約311億円で、のれん償却負担などが懸念材料となっている。
これまでは22年に約400億円で買収した日水製薬が最大案件だったが、それを軽く超える大型買収には、どのような狙いが込められているのか。
ノーベル化学賞受賞企業の強み
東欧チェコと日本の間には、物理的な距離が大きく空いている。テスキャンの大型買収の果実を実らせるために最重要なのは、PMI(買収後の統合プロセス)であることは言うまでもない。
ある業界関係者は「島津製作所には社員としてノーベル化学賞を受賞した田中耕一氏が在籍しており、研究力に定評がある。見くびられるリスクは低いのでは」と語る。現在は島津製作所の山本靖則社長の号令の下、PMIチームを組成したばかりだ。
島津製作所は昨年11月、経営支援などを行う上場株投資ファンドのジャパン・アクティベーション・キャピタルから数百億円の出資を受けたとみられる。テスキャン買収についても議論しており、150年の社史で過去最大規模のM&Aに社内外で取り組んでいるという。



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら