「もうひとり子どもを持ちたいと思えるお産体験」少子化でも売り上げ拡大する"選ばれる産院"の経営戦略

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ファミール産院ありだ(写真:ファミール産院公式HPより)
ファミール産院ありだ(写真:ファミール産院公式HPより)
少子化が進む中で産科を取り巻く環境は年々厳しさを増しています。実際、全国的には分娩を扱う医療機関は減少を続けており、「産みたくても近くに産院がない」という地域も珍しくありません。今回は、5年間で売上を約4倍に伸ばし、医療分娩施設を11施設展開してきたファミール産院グループの代表で『ママ0歳から読むしあわせ出産バイブル』の著者である杉本雅樹医師が選ばれ続ける産院の経営戦略について解説します。

人口減少でも“選ばれる産院の理由”とは

私たちが一貫して大切にしてきたのは、「地域で一番に選ばれる産院であり続ける」というシンプルな方針です。

医療として安全であることは大前提ですが、それだけでは選ばれ続ける存在にはなれません。

「しあわせなお産をしよう」というコンセプトのもと、美味しい食事、清潔で居心地のよい空間、待ち時間を極力減らす工夫、無痛分娩への早期対応、SNSを含めた情報発信など、医療以外の体験価値にも徹底的にこだわってきました。

妊婦さんが「ここで産みたい」と決断する瞬間は、初診時の説明や口コミ、実際に院内を見たときの空気感など、複合的な体験の積み重ねにあります。

特に宿泊施設としての快適さや、そこで働くスタッフの表情や声かけは、ホテル選びに近い感覚で見られていると感じます。

初産の満足度が高ければ、「次もここで」と思っていただける。

その結果、リピーターや紹介が自然と増えていきました。

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