「推しのライブで有給取ります」入社6カ月の新人が繁忙期に放った一言に会議室は凍りつき…「Z世代VS氷河期世代」対立抜け出すキーマンとは

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会議室を凍らせる発言をする若者
遠慮なく主張するZ世代と、空気を読む文化で働いてきた氷河期世代。両者の違いは、日々の何気ない場面に鮮明に表れます(写真:チキタカ(tiquitaca)/PIXTA)
日常の小さなやり取りの中で積み重なる世代間のギャップ。静かな摩擦が積み重なり、組織を静かに疲弊させていきます。
社長が3ヶ月不在でも成長する会社の作り方』の著者であり、プロジェクト・リーダーに対するコンサルティングを行う安東邦彦氏に対処法を聞きました。

職場の“リアルなズレ”──価値観の衝突と本音の叫び

「すみません……推しのライブがあるので、来週お休みを取りたいんです」

その言葉が発せられた瞬間、会議室の空気が張りつめました。言ったのは、入社6カ月のZ世代社員。タイミングは最悪──繁忙期のピーク、全員が総動員で動いている真っ最中です。上司の表情が硬直します。

「……え? 今が一番忙しい時期なの、分かってるよね? みんな踏ん張っているんだから、頼むよ……」

しかし若手は一拍置いて、落ち着いた声でこう返します。

「はい。でも、予定は前から決めていたので。有給って“会社の状況によらず取れるもの”ですよね?」

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